公式発表から2週間後、今朝AdobeはAcrobat XIファミリーをリリースしました。これは世界で最も人気のあるPDF作成および読み取りソフトウェアの第11世代です。
Adobe Reader XIは27種類の異なる言語で無料ダウンロードで利用可能です。一方、Acrobat XI ProとStandardは購入することができます。もし自分のシステムで製品を試してみたい場合は、無料トライアルダウンロードも可能です。
来年で20周年を迎えるAdobeですが、この業界標準の製品ラインに何を追加して、より効果的に作業を行い、時間とお金を節約できるようにすることができるのでしょうか？ 意外なことに、答えはたくさんあります…
教育、政府、商業組織のどの分野においても、労働者は大半の時間を文書作業に費やしています。そのため、文書作業の効率を向上させることは、大きな影響を与えることができます。IDCによると、電子通信が進んだ現代でも、平均週間の25％以上が文書に関する問題に無駄に費やされています。
この分野でエンドユーザーが最も苦しんでいることのいくつかには、様々な種類のメール添付ファイルを検索するために費やす時間、異なるファイルに存在する情報を1つの文書にまとめること、フィードバックを収集して解読すること、フォームからデータをまとめること、重要な文書に署名または保護を施すこと、および紙に関連するその他の手作業が含まれます。これらの分野に取り組み、ギャップを埋めることができれば、21％の労働者を雇用したのと同じ効果が得られます。
新しい情報は何ですか？
IDCが特定した4つの主要な課題の文脈で、新しく改良されたAcrobat XIの機能がどのように整列するかをまとめてみましょう。
ユーザー生産性
- Acrobat XIでは、PDFファイルに直接素早く更新を加えることができます。テキストを編集し、段落テキストを自動的に再配置します。画像をトリミング、リサイズ、または交換します。新しい統合編集ツールでPDFを編集することは直感的で自然なものになります。
- 既存のPDFコンテンツを再利用したい場合、元のファイルやツールがなくても、コンテンツ、フォーマット、レイアウトを失うことなく、PowerPoint、Word、Excelにエクスポートすることができます。OCRが必要な場合でも可能です。PDFをPowerPointに保存する機能は、Acrobat XIで新しく追加されました。
- アクションは、文書準備タスクのセットを自動化することで、ユーザーの多くの時間を節約することができます。アクションは、使いやすさと柔軟性を高めるために大幅に改良されています。また、ITがこれらを組織に作成・展開し、中央で管理することが容易になっています。
コラボレーション
- AcrobatのShared Reviewsの豊富な機能に加えて、Acrobat XIにはSharePointとの統合が改善され、MacとSharePointの新しいサポートにより、SharePoint環境でのファイルの操作が容易になりました。
- Acrobat XIには、承認プロセスを加速し、ファックス機や紙に苦労する代わりに即座に電子署名を取得する機能が新たに追加されました。これにより、多くのお金を節約できます。
- フォーム作成に関して、Acrobat XI Proには全く新しいFormsCentralデスクトップアプリが含まれており、新しいプロフェッショナルなフォームを簡単に作成できます。FormsCentralオンラインサービスと統合されており、フォームの配布、データ収集、分析の機能をさらに提供します。
情報セキュリティ
- Acrobat XIにおける改善されたアプリケーションセキュリティは、組織のネットワークとデータを保護し、ITコストを下げることが示されているサイクル外パッチを減らします。
- Acrobat XIを使用すると、Acrobat内およびAcrobatリボンを介してMicrosoft Officeでも、PDFをコピーおよび編集から保護するための1つの簡単な手順がユーザーにとってより簡単になりました。
デバイスを横断して働く
- Acrobat XIはタッチに対応しており、Windows 8を搭載したタブレット上で展開することができます。また、Citrix XenAppを介した仮想化でも展開可能です。
- Adobe Reader XIは、PDFを表示および操作するための信頼性の高いプラットフォームを提供します。例えば、電子的に文書に署名したり、フォームを入力して保存したり、Adobe Reader for mobileを介してPDFファイルにコメントを追加したりすることができます。
何が利用可能ですか？
Acrobat XIのラインナップには、Acrobat XI ProとStandardの2つの新しいリリースが含まれています。フルライセンスとアップグレードライセンスの価格は、Acrobat Xと変わりません。このファミリーには、FormsCentralとEchosignの2つの統合サービスも含まれています。
- Acrobat XI Proは、Acrobatファミリーの中で最も強力な機能セットを備えています。PDF文書やフォームを扱うための完全なソリューションです。
- Acrobat XI Standardは、お客様がPDF文書を信頼性高く作成、編集、署名することを主眼に置いています。
- Adobe Reader XIは無料であり、あらゆる種類のPDFファイルを表示および操作するために最も信頼性の高い方法です。
- FormsCentralは、HTMLコードを1行も書かずに、顧客がフォームやWeb調査を作成、配布、分析できるよう支援します。メールでリンクを共有したり、フォームをウェブサイトに投稿したりすることができます。ユーザーはオンラインで回答を送信し、顧客はリアルタイムでそれらを収集・分析することができます。
- EchoSignは、契約を電子的に署名、送信、追跡、ファイリングすることで、取引をより迅速に完了させるためのお手伝いをします。
アクロバットスイートは、ファミリーライン内にはもう含まれていません。この製品は、Acrobat XIでは提供されていません。
さらに、LiveCycle DesignerはAcrobat XIと一緒に出荷されない予定ですが、心配しないでください。Adobeは、Acrobat XIにアップグレードすると、LiveCycle Designer ES3を無料で提供しています。これにより、お使いのプログラムを引き続き使用できます。
Acrobat XI Proは、すべての有料メンバーのためにCreative Cloudに追加され、含まれるようになりました。